ロシア極東ウラジオストクで行われた「東方経済フォーラム」の会場

 【キーウ、ウラジオストク共同】中国がウクライナに対し、国際経済会議「東方経済フォーラム」の開催地ロシア極東ウラジオストク方面への攻撃を自制するよう要請していたことが4日分かった。関係筋が明らかにした。出席した丁薛祥筆頭副首相ら中国政府代表団の安全確保が狙い。ウクライナは要請に応じ、会議開催中は攻撃しないと確約した。

 ロシアは原油を中国に輸出しウクライナ侵攻の資金源としている。ウクライナは終戦に向けた影響力行使を期待している中国に配慮した。ウラジオストクまでは6500キロ以上離れており、中国はウクライナが無人機をロシア国内に秘密裏に持ち込み遠隔地を狙った2025年の特別作戦「クモの巣」のような攻撃を警戒した可能性がある。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は1日のビデオ演説で米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官が今年8月下旬にモスクワを訪問した際、米国から攻撃停止を要請されたと明らかにした。さらに「別の大国からもウラジオストク方面への攻撃を一定期間停止するよう求められ、応じた」と述べていたが、国名は明らかにしていなかった。