日本人24人を含む約3千人の命を奪った2001年9月の米中枢同時テロから、11日で25年。長男杉山陽一さん=当時(34)=を亡くした住山一貞さん(89)は今年も米国の追悼行事に足を運び、現地で息子の無念に向き合う予定だ。「同じような惨事が二度と繰り返されないように」。遺族だからこそ見えるものがあると、悲劇を国内外で伝えてきた。
01年9月11日の晩。食事を終えた住山さんがテレビのニュースに目をやると、ビルに飛行機が突っ込む映像が流れた。
数日後に渡米。病院をくまなく回って患者名簿に目を凝らし、息子に関する情報提供を呼びかけるチラシを張った。約1週間の滞在後、帰国直前にDNA試料を取られた。「亡くなっているのが前提か…と思いましたね」と住山さん。息子の遺体の一部が見つかったのは翌年の春だった。
現地の追悼行事にはほぼ毎年出席する。住山さんは「行くのが当然。親のできることはそれくらいしかない」と子への変わらぬ思いを口にした。








