入院患者約5千人に自分で歯磨きや洗口液によるうがいを促すプログラムを実施したところ、入院中の肺炎や尿路感染症の発症率が低下したと、広島大病院が8日、発表した。人手が不足する医療現場で、スタッフの労力を抑えつつ院内感染を予防できる可能性がある。

 口の中にいる細菌を誤って飲み込んで体内に入り込んでしまうと感染症にかかる恐れがある。口の中をきれいに保って入院患者の感染を防ぐ研究は国内外で進んでいる。

 研究は、2022年7月〜23年3月に実施。入院患者約5千人に歯ブラシや洗口液を配布し、歯科医師や歯科衛生士が磨き残しがある部分を指摘したり、入れ歯の適切な洗浄方法を指導したりした。