名張毒ぶどう酒事件で死刑が確定し、2015年に89歳で獄中死した奥西勝元死刑囚の死刑執行に関する上申書について、法務省が存否を明らかにせず不開示としたのは違法だとして、弁護士が国に開示を求めた訴訟の差し戻し控訴審で、名古屋高裁(片田信宏裁判長)は11日、差し戻し前と同様、請求を退けた。

 24年11月の二審名古屋高裁判決は一審名古屋地裁に続き、弁護士側の請求を退けた。最高裁は今年1月、二審判決について「文書の存否を答えるだけで、不開示にするべき情報を開示することになるかどうか判断していない」と指摘。理由に不備があるとして、審理を高裁に差し戻していた。