松田邦紀元駐ウクライナ大使

 【キーウ共同】松田邦紀元駐ウクライナ大使が12日、ウクライナ首都キーウで共同通信の取材に応じた。米国のウィットコフ和平交渉担当特使らによるロシアとウクライナ歴訪を和平仲介の再開と評価。3カ国協議が進めばエネルギー施設に対する攻撃停止といった限定的な停戦や、黒海の穀物輸出の再開につながる可能性もあるとの見方を示した。

 和平に向けた信頼醸成のため限定的な停戦を実現するにはロシアに圧力をかけ続ける必要があると指摘。ウクライナがロシア領内の製油所などへの長距離攻撃を続けると同時に、国際社会も対ロシア制裁を一層強化すべきだと訴えた。

 ロシアが北朝鮮や中国と軍事協力を深めていることを受け「侵攻が始まった4年半前よりも日本の安全保障環境は悪化している」と警告。日本がウクライナや戦争の影響を受けている北欧諸国、バルト3国などとの安全保障協力を強化する必要があると提言した。

 ロシアとの戦闘終結後に欧米が提供するウクライナの「安全の保証」に関しては欧州が主導することになるとの見方を示した。