穴から炎が噴き上がる中、窯に薪をくべる人たち=瑞浪市陶町、陶与左衛門窯
穴から炎が噴き上がる中、窯に薪をくべる人たち=瑞浪市陶町、陶与左衛門窯

 瑞浪市陶町の六連房登り窯「陶与左衛門窯」で18~22日の5日間、陶器約2千個の焼成が昼夜を徹して行われている。期間中、自分の夢などを書き込んだ薪(まき)をくべることができる。

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 同窯は2005年に町民らの手で築窯された、六つの焼成室を持つ全長15メートルの登り窯。今年は同町の作陶の歴史の始まりとされる加藤左衛門尉景信(さえもんのじょうかげのぶ)の開窯から、551年目に当たる。

 窯には、市内の小中学生や陶芸家、同窯の陶芸教室の生徒らの作品が詰められている。期間中は、地元の60~70代の有志や多治見工業高校(多治見市陶元町)の専攻科生らが、温度計と薪の状態を常に確認しながら、1日4交代、24時間態勢で薪をくべ続ける。

 22日の火止めまでに、窯内の温度を1230度ほどまで上げていく。温度が上がるにつれ上の窯にまで炎が行き渡り、赤い炎を噴き上げる六連窯が見学できる。期間中は、陶芸ファンや家族連れのほか、暗夜の中で炎を噴き上げる六連窯を写そうと、市内外の写真愛好家も訪れるという。

 見学者は300円を支払えば、夢などを書き込んだ「希望の薪」をくべる体験ができる。窯出しは27日午前9時から。住民組織「与左衛門部会」の水野博文部会長(77)は「年に一度の貴重な機会で、見学はいつでも自由。少しでも興味を持ってもらい、後世につなぐことができたら」と話していた。問い合わせは同窯、電話0572(65)3776。

(武藤直子)