2型糖尿病の治療薬として販売されている「マンジャロ」を、適応外のダイエットや美容目的で使用した後に起きた副作用の疑い報告が、この3年余りで35件あったことが22日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の資料で分かった。マンジャロは医師の処方箋が必要な薬だが、実際は公的保険外の自由診療としてやせ目的での使用や、交流サイト(SNS)を通じた個人売買が問題になっている。
報告には薬との因果関係が不明なものも含まれるが、低血糖や膵炎、血液が酸性に傾く「ケトアシドーシス」など、添付文書で注意喚起されている症状が並ぶ。副作用が疑われる軽微な症状は報告されていない恐れもあり、医師で肥満症治療に詳しい小川渉神戸大特命教授は「減量の際は、その手法が安全かどうか考えるべきだ」と警告した。
厚生労働省は6月、医療機関などに適正使用を求める通知を出した。ダイエットなどの効果は証明されておらず、本来の目的以外で使った場合、思わぬ健康被害が出る恐れがあるとして注意を呼びかけている。





