太平洋戦争で沖縄県出身の父と引き離されてフィリピンに残り、父の墓参りを望んできた日系2世の賀数アデライダさん(90)は23日、沖縄の親族が見つかったとし「父のお墓の場所が分かり、とてもうれしい」と表明した。オンライン記者会見を開いて親族捜しを助けたフィリピン日系人リーガルサポートセンター(東京)が明らかにした。
報道に接した親族から同センターに連絡があった。アデライダさんは「私は高齢で(墓参の)実現は不可能だろうと思っていた。ついに沖縄を訪問し親族に会い、父のお墓参りをするという機会をいただけることが、本当にうれしい」と話している。
同センターによると、アデライダさんは10月か11月に沖縄入りする計画。沖縄の親族も訪問を喜んでいるという。
父の昇さんは戦前フィリピンに移住し、ココナツ油を売買した。戦中は通訳として旧日本軍に協力、終戦前に米軍の捕虜となり、沖縄に強制送還された。アデライダさんはきょうだいやフィリピン人の母と残された。昇さんは「皆を呼びたい」と手紙で伝えていたが、1951年に死去した。







