少子化が急速に進み、大学の学生獲得競争が激化する中、人工知能(AI)時代を背景にした理系人材ニーズの高まりに活路を見いだす私立大が増えている。岐阜県内では公立大学の再編による理系人材育成の動きもある。文系学部に比べ、研究施設の整備や、教員1人当たりの学生数が少なくなるなど、大学側のコスト面の負担は重くなりがちだ。それでも「将来的にはリターンが望める」と期待を寄せる大学の狙いを追った。
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▼ 理系人材とは
自然科学や工学、情報などの分野を体系的に学び、専門性を身に付けた人材。国は人工知能(AI)の普及に伴い、扱う能力を備えた人材育成の必要性を訴えている。中教審の特別部会が示した次期学習指導要領の審議まとめ案では、教育へのAIの活用について初めて明記。小中学校から「情報」を教科に組み込み、情報活用能力の抜本的な向上を目指すことを盛り込んだ。
高校や企業の関心集中、初の理系学部を設置
「数学が苦手だから理系は諦めようと思って」「私、苦手だけど好きだったから工学部に入りました。一対一で先輩たちが補習してくれる場もあるんですよ」。9月中旬、麗沢大(千葉県柏市)の入試説明会では、250人以上の高校生と保護者らが大学職員や学生と盛んに交流していた。
麗沢大は1959年に開学。学生数が3千人ほどの小規模校で教員1人当たりの学生数が少なく、距離が近いことを魅力の一つと掲げてきた。文系学部のみだったが、2024年に初の理系となる工学部を設置。授業や研究に必要な設備を整えるため、新たに校舎も建設した。徳永澄憲学長は...









