ベセント米財務長官とのオンライン会談後、取材に応じる片山財務相=25日夜、財務省

 高市早苗首相は25日、米ニューヨークで22日実施した日米首脳会談について「先方から円安によって米国の貿易が厳しいという話があった」と述べ、トランプ大統領が円相場に懸念を示したことを明らかにした。首相も「一般論として円の過小評価は問題だ」と言及したという。日米トップが為替動向への憂慮を共有したことを公表し、円安傾向が続く市場をけん制した。

 首相官邸で記者団の取材に応じた。日本の金融政策や財政政策に関する議論は首脳会談でなかったと説明した。その上で「責任ある積極財政の下で、強い経済と財政の持続可能性を両立していく」と強調した。

 片山さつき財務相は25日夜、ベセント米財務長官とオンラインで会談した。記者団の取材に「円の過小評価は問題であるという点を再確認した」と明らかにした。

 日米両政府は米東部時間7月31日に28年ぶりに協調して円買い介入を実施。9月8日には約半年ぶりに152円台まで円高が進んだが、その後はじりじりと円安方向となった。