島袋純・琉球大教授の書籍「無責任の体系と沖縄戦」を出版した高文研(東京)は9日までに、内容に誤りがあったとして同書を絶版・回収すると発表した。著者が人工知能(AI)で検索し、書籍に掲載した裁判の事例が実際には存在しないものだった。

 同社によると、島袋教授は「スタンフォード大学図書館バーチャル判例集国際犯罪裁判記録」というウェブ上のデータベースから「沖縄戦におけるスパイ容疑住民虐殺に関する国際裁判の判例」をAIで検索。そのうち三つの事例が存在せず、精査しないまま引用してしまったという。外部からの指摘で発覚した。

 書籍の刊行は9月。同社は「編集時における確認作業の徹底をはかり再発防止に努める」としている。