岐阜新聞社は10月25日、今年築城500年を迎える国史跡「苗木城跡」(岐阜県中津川市苗木)で、テノール歌手・笛田博昭さんによるオペラコンサート「苗木城築城500年記念 特別列車で行く笛田博昭オペラコンサートin苗木城」を開催します。特別列車はJR岐阜駅から高山線、太多線、中央線を経て中津川駅までの運行。キハ75形を使った直通列車です。キハ75形が乗客を乗せて多治見-中津川間を走るのは初めて。コンサート付きと、特別列車のみのツアーがあり現在参加者を募集しています。そもそもの話、キハ75形はどんな車両なのでしょうか。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

太多線を走るキハ75形の普通列車=2026年10月12日、多治見市内
高山線を走るキハ75形の普通列車=2026年10月10日、岐阜市内

 キハ75形は、1993年に登場したJR東海のディーゼルカー。最初に登場した車両は、名古屋駅と伊勢市駅、鳥羽駅など三重県各地を結ぶ快速「みえ」で走っています。

 1999年には武豊線(大府駅-武豊駅間、愛知県)向けにも製造。東海道線経由で名古屋駅に直通する快速列車でも活躍しました。武豊線は2015年に電化され、同線で使っていたディーゼルカーの大半は高山線と太多線へと移ってきました。

 キハ75形は岐阜県内では、高山線は岐阜駅から下呂駅までの区間、太多線は美濃太田駅から多治見駅までの全線を走っています。

多治見駅を発車したキハ75形の太多線普通列車。後方は中央線の線路=2026年10月12日、多治見市内

 キハ75形は、ステンレス製の軽い車体に、強力なエンジン2台を積んだ車両。最高時速は120キロ。この組み合わせは、かつて高山線の特急「ひだ」などで走っていたディーゼルカー・キハ85系と同じです。キハ85系は2023年に引退しましたが、その雰囲気を残すのがキハ75形と言えます。

 登場から30年以上がたつキハ75形。実は、引退の時期が迫っています。後継となるハイブリッド式の車両「HC35形」が、2028年度から29年度にかけて登場する予定になっています。

 中央線を走るキハ75形に乗るという、貴重な機会。10月25日の特別列車に乗ってみませんか?

(文・写真 広瀬丈士)

多治見駅に到着するキハ75形の普通列車=2026年10月12日、多治見市内
夕方の高山線を走るキハ75形の普通列車=2026年10月10日、岐阜市内