バンコクで記者会見する日銀の植田和男総裁=16日(共同)

 【バンコク共同】日銀の植田和男総裁は16日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれたタイの首都バンコクで記者会見した。金融環境は緩和的な状態が続いていると説明し「政策金利を引き上げ、緩和の度合いを調整していく」と強調。エネルギー価格や人工知能(AI)関連の需要、外国為替相場の動向を注視し、利上げの時期やペースを判断すると語った。

 植田氏は、追加利上げを決めた9月の金融政策決定会合以降の日本経済について「おおむね私たちの見通し通りに動いている」と話した。基調的な物価上昇率は、日銀の目標とする2%に「近づいている」と述べ、従来の考えを維持した。今月29、30両日の会合で、物価情勢の判断を引き上げるかどうかが注目されるが、詳細を明かさなかった。