少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は大垣養老高校(養老郡養老町)の西脇勝己校長(61)です。牛や馬の世話をし、コメや野菜、花を育てる。部活動では「日本一」を目指して全力で取り組む。農業科と総合学科を併設する同校で生徒たちは生き物や農業、地域と関わりながら学んでいます。西脇校長は「本校には学びたいものが必ずある」と胸を張ります。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

大垣養老高校=養老町祖父江
 大垣養老高校 所在地は養老町祖父江。県立全日制高校で、農業科、総合学科を設置している。2005年に大垣農業高校と養老女子商業高校が統合して開校した。全校生徒は695人。男子284人、女子411人(いずれも2026年4月1日現在)。敷地は約19ヘクタール。水田や畑、牛舎などがあるほか、牧草も育てている。

◆和牛甲子園で最優秀賞

 ――大垣養老高校の特徴は。

 本校は西濃地区唯一の総合学科と農業科を設置する。

 農業科には動物科学科、食品科学科、園芸科学科、環境科学科がある。動物、食品科学科は「食の農学科群」、園芸、環境科学科は「緑の農学科群」として募集。1年生は学科群ごとに共通カリキュラムで学び、2年生から学科に分かれて専門的な内容を学ぶ。

 ――動物科学科が人気とか。

 飛騨牛を飼育しており、「和牛甲子園」で最優秀賞を受賞したことがある。「牛がかわいいから」と入学する生徒も少なくなく、3年間世話をして出荷まで関わる。本校の牛の肉質は大変評価が高く、高級レストランにも引けを取らない。

 ――牛だけではない。

 動物科学科で岐阜県原産の希少犬種「美濃柴犬」(県天然記念物)の保存、繁殖に取り組んでいる。保護犬活動もしている。トリミングなどケアをしてもう一度人間と暮らせるように取り組んでいる。

 馬もいる。木曽馬とサラブレッドだ。サラブレッドは馬術部が乗り、全国大会に出て頑張っている。

 にしわき・かつみ 北海道千歳市生まれ、各務原市育ち。教科は保健体育で、スポーツ心理学とバスケットボールが専門。清流の国推進部・競技スポーツ課長、揖斐高校校長などを経て24年度から現職。県高校野球連盟会長。県教委に7年、知事部局に8年在籍していた。

 ――食品、園芸、環境科学科の特徴は。

 食品科学科は食品メーカーさながらの施設と設備で実習を重視した授業を行う。園芸科学科は野菜や草花の基本的な知識、技術を習得する。アクア・トトぎふ(各務原市)のカピバラにジャンボカボチャをプレゼントしている。環境科学科は水田を中心とした生産環境や自然環境保全について学ぶ。

繁殖に取り組んでいる美濃柴犬=大垣養老高校
飼育している木曽馬=大垣養老高校

◆総合学科は改革を検討

 ――総合学科の特徴は。

 学びの内容を改革しようと考えている。...