【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は16日、米国が国際刑事裁判所(ICC、赤根智子所長)の本体を制裁対象に指定したことに「深刻な遺憾の意」を表明し、撤回を要求する成果文書を採択した。
成果文書では、EUがICCの活動継続に向けて「あらゆる方策を取る用意がある」と言及。「米制裁の影響を緩和し、ICCを守るため、あらゆる措置を講じるよう欧州委員会に求める」としており、米制裁をEU域内で無効化する「ブロッキング規則」の発動の是非を巡る議論が活発化するとみられる。
15日に始まった首脳会議は、米国が9日にICC本体への制裁を発表してから初めてEU首脳が一堂に会する機会となった。EUは全ての構成国がICCに加盟しており、ICC本部があるオランダなど多くの国が支援を強く打ち出してきた。
米国によるICC本体への制裁は、業務維持に必要な一定の取引に関し猶予期間が設けられており、来年4月7日から完全適用される。EUやICC加盟国は猶予期間中に、米側に譲歩を迫る交渉を行う構え。







