スナク英元首相(左)と対談する岸田元首相=19日、英オックスフォード(共同)

 【オックスフォード共同】岸田文雄元首相は19日、英オックスフォード大でスナク元首相と対談した。2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻が成功すれば「東アジアでも力による一方的な現状変更が許されると勘違いする国が出る」と述べ、危機感を示した。

 スナク氏は、日本が地理的に離れたウクライナへの侵攻でロシアに「非常に強い姿勢」で臨んだ背景を尋ねた。日本政府は米欧と共にロシアに厳しい制裁を科しており、岸田氏は「暴挙」を許容しない姿勢を示すためだったと語った。

 欧州大西洋とインド太平洋の安全保障環境は不可分だと指摘。日本のロシアへの対応は「東アジアで危機が発生した際に、世界が日本と共にあってくれるかどうかを左右する」と考えたと振り返った。日本はウクライナ情勢を「ひとごとで済ますわけにはいかない」と訴えた。

 22年12月に安保関連3文書を策定し、防衛費増額目標を明記したことにも言及。日本の安保環境は厳しく「何もしないことはリスクだと信じて決断した」と述べた。