岐阜市は18日、市内の医療機関が13~93歳の男女計55人に、本来より少ない量や有効期限切れの新型コロナウイルスワクチンを誤って接種したと発表した。現在、健康被害は確認されていないが、抗体検査した51人は全て抗体量が不十分で、市は希望者に再接種を進めている。市は用法の重大な誤りであり、医療機関が今後も守る見込みがないとして接種の委託契約を解除する。
市によると、医療機関でワクチン接種を担当した医師は、5月24日~10月5日の間、米ファイザー製を配送数(60回分)に対し、104回接種した。どの接種者も本来接種すべき0・3ミリリットル以下だったという。接種者の体調や体の大きさを見て接種量を変えていたとみられ、「規定量より少なく接種してもいい」と独自に判断していたという。
また、8月31日に有効期限が切れていたワクチンを9月以降も17人(21回分)に接種し、期限から最大で35日間経過したものを使用していた。期限を把握していなかったという。医療機関で期限切れのワクチンを接種されたことに気付いた被接種者の親族が市に相談したことを受け、市が調査したことから規定量より少なく接種したことや有効期限切れの事例が発覚した。
医療機関は個別接種で診療時間外や休日に接種した場合に支給される協力金を請求していなかったとみられ、市担当者は「協力金目当てで回数を増やしたとは考えにくい」としている。
市は誤って接種した人を特定できたとして、医療機関名を公表していない。








