夏の全国高校野球選手権岐阜大会が9日開幕する。球児の活躍だけでなく、熱い応援があってこその高校野球。そこで、岐阜新聞は〝ブラバン〟にフォーカスし、県内有力校8校の迫力のある野球応援を、動画で紹介する。

  県内で圧倒的な甲子園出場回数を誇る県岐阜商野球部の活躍の裏に、この応援あり。甲子園で全国の有力校と競い合ってきた〝本格派〟は、応援部の一糸乱れぬリードで迫力のある爆音を奏で、選手を再び〝約束の地〟に送り出す。

 初回の攻撃は必ず「UNO岐阜商」で応援開始。応援部団長の独唱から入るのが伝統だが、今夏は吹奏楽部がトランペットをソロで吹き、応援席の注目を一点に集中。そして、静寂から爆音へ。太陽光を集めるがごとく応援席を一気に燃え上がらせる。

 一~九回まで事前に曲を決めて臨むが、無死か1死で二塁以上に走者が出るとチャンステーマへ。慶応大の「突撃のテーマ」や「チャンス岐阜商」で球場を包む。注目は、昨春のセンバツ出場前に作った新曲「フェスタ岐阜商」。六回の攻撃で演奏する予定だ。

 吹奏楽部部長の3年朝日麻未さん(17)は「テンションを高めて挑みたい」、応援部団長の3年日比野花楓(かえで)さん(17)は「迫力のある応援で選手を後押ししたい」と力を込める。