焼石駅を通過する、名古屋行きの特急「ひだ」4号=下呂市焼石

 1日にJR高山線の特急「ひだ」でデビューした新型ハイブリッド特急車両のHC85系。デビュー当日は、この様子を紙面やウェブで報じようと、他の記者とともに取材に取り組んだ。翌日になって、初めて乗車することができた。

 HC85系で走る「ひだ」は、今月は1、4、10、17号の4本。初日は、始発駅の名古屋と終着駅の高山で式典が行われた「ひだ」1号を、各地の記者が取材。ウェブでの速報も行い、動画も制作してもらった。

 自分が取材したのは、岐阜県下呂市焼石の焼石駅近く。地域住民らによる見送りが行われるということで訪れた。「ひだ」1号が来る少し前には、高山駅を午前8時に出た「ひだ」4号が通過。駅近くの陸橋で構えると、6両編成の「ひだ」1号がやってきた。地域の人たちは横断幕を持ち、手を振って見送っていた。

 記事や動画の送信や別の取材で、1日はHC85系に乗れなかった。しかし、早く乗りたい。時刻表を見ると、始発列車で高山へ行けば「ひだ」4号に乗れ、午前9時前に下呂へ戻れることに気付いてしまった。

 2日朝、眠い目をこすり高山へ。ピカピカに輝くHC85系と対面した。試運転から見続けてきたが、乗るのは初めてだ。動き出しはすごく静か。大ざっぱな説明だが、従来のキハ85系が高出力エンジン2台で高速走行を実現したのに対し、HC85系は同じことをエンジン1台の発電と減速時に蓄えた電力により実現した。「これが約30年の技術の進化」と思っているうちに下呂駅に到着。きっとこれから、多くの人の思い出とともに飛騨路を走ることになるだろう。