「太刀 銘三条」
「剣 銘和泉守藤原兼定作」
国重要文化財の「太刀 銘三条」(手前)などが並ぶ展示会場=不破郡関ケ原町関ケ原、岐阜関ケ原古戦場記念館

 名工とうたわれた平安時代の刀工・三条宗近が手がけた国指定重要文化財の「太刀 銘三条」が、岐阜県関ケ原町関ケ原の岐阜関ケ原古戦場記念館で特別公開されている。金属の総本宮として知られる南宮大社(同県垂井町)の所蔵品で、通常は年1回、文化の日にだけ同大社で公開される。岐阜関ケ原古戦場記念館で10月23日まで開催中の特集展示「南宮山のその時 その後 そして今」のメインを飾っている。

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 宗近の手による太刀は全国に5振りしか現存しないと言われる。「三条」の銘が入ったこの太刀は、細かな刃紋と大きな反りが入った刀身の美しさが特長。同館学芸員の鵜飼裕紀さんは「女性のファンが多いので、身長150センチの方の目線でちょうど光の当たり具合が美しいように計算して展示した」と明かす。

 ファンを喜ばせているのが、三条の実物大の写真を掲載した細長いパンフレット。「三条を部屋に飾りたい」というファンの願望に応えて鵜飼さんが編集、来場者に無料で配布している。さらに同館の入場券を持って隣町の南宮大社でお参りをすると、三条をデザインした特別なしおりがもらえる。

 会場で三条と並んで展示されるのは、美濃の刀工・兼定が手がけた剣「和泉守藤原兼定作」(同大社所蔵)。歴代兼定の中でも特に名高い2代目、通称「之定(のさだ)」の作だ。ほかにも同大社が所蔵する国重要文化財2点を展示し、歴史ファンを魅了している。