関ケ原の戦いのテーマパーク「関ケ原ウォーランド」(岐阜県不破郡関ケ原町)が、大河ドラマ「どうする家康」が2023年に放送されるのを前に注目を集めている。造形作家、浅野祥雲によるコンクリート製の戦国武将の像を使って関ケ原の戦いを再現しており、戦国ファンだけでなく浅野祥雲ファンなど幅広い人が訪れる知る人が知る施設。この施設に隣接する「鉄板ダイニング天満」では、徳川家康をテーマにした鉄板料理のコース「近江牛ステーキ&鯛のテンペーロ鉄板焼」を提供しており、ウォーランドを訪れる人を中心に話題となりつつある。
主人公の徳川家康が当時食べていたと思われる料理を現代風にアレンジしたという。当時の料理についての資料は多くないが、天下人で資料が比較的入手しやすかったことから、家康をテーマにした。2年前から始め、3400円で提供している。
好物はタイの天ぷら
家康は、タイの天ぷらを食べ過ぎて亡くなったという説があるほどタイの天ぷらが好物だったという。だが今と違って天ぷら粉や天ぷら油はない時代だ。そこで天満では、当時の天ぷらは今でいうフリッターに近い感じではないかと推測した。当時すでにあった米油を使い、フリッターのようにアマダイを調理。それを客の目の前で、鉄板で温めてから最後にオリーブオイルをかけて香りをつけて提供している。実はオリーブオイルは、江戸時代の前の安土・桃山時代に、キリスト教伝道のため来日したポルトガル人神父が持ち込んだとされており、当時既に日本にあったという。
滋養薬として食べられていた近江牛
また当時は牛肉など獣の肉は公に食べられなかったが、牛肉をみそで漬け込んだ滋養薬「反本丸(へんぽんがん)」が江戸時代初期には食べられていたことに着目。栄養を補うために食べられていたとみられ、近江牛の反本丸は地元の彦根藩だけでなく、幕府にも江戸時代初期から献上されていたという。そこで家康ももしかしたら近江牛を食べていたかもしれないとして、コースでは近江牛を鉄板で調理して提供。味つけは反本丸と同じくみそを使い、みそを溶かした調味料に黒こしょうをふり、鉄板で焦がしてせんべいのようにしたものを近江牛に振って提供することで、反本丸の雰囲気を出している。
関ケ原の戦いをほうふつとさせる演出
コースでは、煙突のように見立てた大根で炎を吹き上げさせたり、兵士に見立てた赤こんにゃくを鉄板で熱することで踊るように動かして見せたりと関ケ原の戦いをほうふつさせるように演出も工夫した。
運営会社のレスト関ヶ原の谷口太泉取締役営業部長は「家康は質素な生活をしていたそうだが、文献を調べるとあの頃としてはグルメだった。特別な日には食事もぜいたくしていたのではないか」と話している。







