20日にデビュー戦を迎える高田明浩四段。活躍が期待される=3日、岐阜市前一色、市東青少年会館

 県内在住者で初のプロ棋士となった高田明浩四段(18)=各務原市=のデビュー戦となる第80期名人戦順位戦C級2組1回戦が20日、大阪市の関西将棋会館で行われ、矢倉規広七段(46)と対戦する。いよいよプロの戦いに入るが、そもそも将棋界のプロの仕組みとはどのようなものか、おさらいしておこう。

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◆53人中3人のみ昇級

 高田四段は各務原高校3年生時の今年3月、三段リーグ参加後2期でプロ入りを決めた。1年間に原則4人のみがなれるプロの狭き門で、10代のプロは現在、高田四段に加え、藤井聡太二冠(18)=B級1組=、伊藤匠四段(18)=C級2組=の3人しかいない。

 日本将棋連盟によると、現役棋士は現在173人で、原則として順位戦に参加。順位戦は五つのクラスに分かれ、前年度の成績によって昇級・降級が決まる。プロ棋士の年間を通した主戦場だ。

 四段昇段者は基本的にC級2組からスタート。今期は53人が参加し、1年間に10局を戦って上位3人のみが同1組へ昇級する。最も歴史があり、重みがある名人戦への挑戦権は、A級優勝者が得る。

◆持ち時間6時間の長丁場

 順位戦は月1戦ほどのペース。他に竜王戦など各タイトル戦があり、予選から参加する。段位は、勝ち星の数やタイトル戦の成績で決まり、高田四段が五段に昇段するには、C級1組への昇級や公式戦100勝などが条件となる。段位は下がることはない。

 順位戦の持ち時間は各6時間。午前10時に対局が始まり、決着がつくのは午後10時すぎとなる見込み。奨励会リーグ戦は持ち時間が1時間30分で素早い判断が求められていたが、プロの対局では戦い方が一変し、長考、粘りが必要となる。高田四段はインターネット対局を活用して長時間の戦いに備えているといい、「集中を切らさず、精いっぱい取り組みたい」と意気込む。

◆竹内まりやさんやYOASOBI カラオケで気分転換

 プロ棋士は対局以外に連盟主催のイベントなどに出席することもあり、多忙を極める。落ち着いて研さんに励むことができる時間は決して多くない。そんな高田四段の最近のリラックス法は、カラオケ。昔からよく聴くという竹内まりやさんのほか、あいみょんさんやYOASOBIといった最新アーティストの曲も歌うとのこと。