集団接種を行う会場。現在は市内の医療従事者の接種会場となっている=各務原市蘇原東島町、東海中央病院

 岐阜県各務原市蘇原東島町の東海中央病院は6月14日から、通常診療を終えた平日の夜間(午後5時~同7時)と土、日曜日の日中(午前9時~午後1時)に新型コロナウイルスワクチンの集団接種を行う。主に日中、付添人や自ら働いている高齢者が接種を受けやすくする。通常診療と両立させるため夜間や土日を活用する。県感染症対策推進課によると、民間病院が毎日集団接種を行うのは珍しいケースという。

 同市では5月15日から2会場で高齢者向けの集団接種を行っている。政府が掲げる7月末までに高齢者接種を終えるため、市が新たに同病院へ協力を依頼した。

 同病院では3月29日から優先接種者となっている医療従事者の集団接種を行っている。同病院の職員約800人に加え、市内の医療従事者約2250人の接種を土、日曜日を中心に行い、6月13日に全てを終える予定。翌14日から同じ会場で高齢者の集団接種を始め、1日当たり平日108人、土、日曜日は300人に接種する計画。同病院ワクチン対応チームの中嶋広志さんは「これまでの経験値があるので混乱なく進められると思う」と見据える。

 病院内で接種する利点もある。より安全に接種できるようにと、ワクチンを注射器へ詰める作業は薬剤師が無菌製剤室で実施。接種を受ける人からアレルギーなどについての相談があっても、すぐに薬剤師が対応できる。主任薬剤師の多和田敏朗さんは「これまでも接種直前に相談されることがあったが迅速に対応できている」と話す。

 同病院は新型コロナ患者の受け入れやPCR検査も実施している。松井春雄病院長は「市民のために協力できることは全てしていきたい」と話している。

 病院の通常業務の混乱を避けるため、集団接種の予約は他会場と同じように接種券が配布された市民から順次、市で受け付ける。24日現在、同市では75歳以上の予約を受け付けている。市内の65歳以上の接種対象者は約4万1700人。