10月の公演に向け、稽古に励む渡邉百恵さん(左)と柏原汐音さん=岐阜市若宮町、岐阜ビル

 岐阜農林高校(北方町北方)演劇部OGの渡邉百恵さん(22)と柏原汐音(しのん)さん(22)が岐阜市内で演劇によるまちづくり活動に取り組んでいる。演劇を本格的に学ぶために県外の大学に進学した2人は、学生や若者が気軽に訪れることができるように、喫茶店やビル屋上での公演を企画。「後輩には地元で演劇を学ぶことを諦めてほしくない」と語り、演劇の裾野を広げることを目指す。

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 高校から演劇を始めた渡邉さんは脚本や演出などの裏方仕事に興味を持った。京都文教大(京都府宇治市)に進学後は演劇とまちづくりの研究に励んでいる。小学校までフィギュアスケート選手を目指していた柏原さんは6年生の時、足のけがで夢を諦めた。中学校から演技に関心を持ち、桐朋学園芸術短期大(東京)演劇専攻に進学。卒業後は東京や岐阜を拠点に役者として活動する。

 劇場のような堅苦しさがなく、誰でも気軽に見ることができる演劇にしようと、2人は3月に柳ケ瀬商店街近くの喫茶店(同市神田町)で公演し、集まった高校生や学生らから好評を得た。10月には同市若宮町の岐阜ビル屋上で2回目の公演を計画している。今後は学生向けのワークショップや、園児を対象にした身体表現の教室の企画を考えている。

 2人は演劇の教室や図書室が入るビルを建てる夢を持っており、農業と演劇を絡めた活動も計画している。渡邉さんは「若いファンや役者を増やし、岐阜の文化の幅を広げたい」と語り、柏原さんは「演劇は劇場でやるものという固定概念を壊したい」と意気込んだ。