フードクリエーターらの商品を販売するために新設された自販機と、企画した平塚弥生さん=大垣市郭町

 シェアキッチン運営などを手掛ける「コネル」(岐阜県大垣市郭町)は、シェアキッチン利用者らが作ったお菓子を自販機で販売する事業を始めた。コロナ禍で販売機会を失った利用者の商品を中心に取り扱う。自販機でいつでも非対面で購入できる仕組みを通して、販売機会の創出だけでなく、地元のフードクリエーターによるこだわりのお菓子を広く知ってもらう場としても生かす。

 同社は市内3カ所で、保健所の製造業許可を取ったシェアキッチンを運営しており、自分で調理室を持たずにお菓子を作って販売するフードクリエーターらに貸し出している。

 自販機での販売は、マルシェといったイベントが軒並み中止に追い込まれる中、シェアキッチン利用者の販売機会をつくって支えようと企画した。市内のほか県外の設置も予定している。

 自販機は「パントリーbyコネル」で、市内第1号は壁面に大垣藩士・小原鉄心らが描かれている郭町のビル前に置いた。最大で15種類のお菓子を販売できる。手描きのポップが添えられたクッキーやベーグルなどが並び、売れ行きも好調という。

 同社の平塚弥生社長(45)は「送料などがかかるネット販売よりも、手間やコストがかからない。商品入れ替えや補充作業では子育て世代の女性も活躍できるので、地域の雇用創出にもつなげていきたい」と話している。