17日告示され4人が立候補した自民党総裁選で、岐阜県選出の同党国会議員の支持先が割れている。今回は、県連会長を務める野田聖子党幹事長代行(衆院岐阜1区)が初の立候補を果たしたが、支持するのは野田選対事務長に就いた渡辺猛之国土交通副大臣(参院岐阜選挙区)にとどまる。野田氏を除く議員6人のうち4人は態度を決めているが支持先は異なり、県内の党員党友約3万7千人の動向にも影響を与えそうだ。

 野田氏の選挙責任者となった渡辺氏は「子ども政策や女性政策については党内でも先頭を走って取り組んできた人」と支持の理由を語った。

 高市早苗前総務相の選対本部長を務める古屋圭司元国家公安委員長(衆院岐阜5区)は「思想信条がしっかりしており、私と理念や国家観が一致している」と推薦人になった理由を説明。野田氏の出馬については「(候補者が)数多く出たのはとてもいいこと。多様性を認め、できるだけ受け入れていくのが自民党の強さ」と歓迎し「野田さんにはあらかじめ、同志の高市さんを応援すると伝えてある」と説明。今回の総裁選で県選出国会議員が足並みをそろえる対応は取っていないとした。

 一方、いち早く同じ麻生派の河野太郎行政改革担当相の支持を表明した棚橋泰文国家公安委員長(衆院岐阜2区)は「(河野氏は)同期当選、同い年、同じ政策集団で、長い友情がある。脱炭素やデジタルなどにより『日本を前に進め』、温もりのある国を実現してくれると信じている」とコメント。岸田派の金子俊平衆院議員(岐阜4区)は「コロナ禍で特に地方の景気に影響が出ている中、地方政策をよく考えている。外交政策は(4候補の中で)一番安定感がある」と述べ、派閥の会長である岸田文雄前政調会長を支持する。

 麻生派の武藤容治党副幹事長(衆院岐阜3区)と細田派の大野泰正党副幹事長(参院岐阜選挙区)は「各候補者の政策や主張をもう少しきちんと理解して判断したい」として態度を決めていない。新型コロナウイルス対策に加え、地方経済に目を向ける政策に注目した。