7日に亡くなった人間国宝の落語家柳家小三治さんは、岐阜県郡上市八幡町で2006年まで32年続いた「郡上八幡大寄席」の高座に上がり続けた。突然の訃報に接した地元関係者からは、惜しむ声が聞かれた。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」「住民に分け隔てなく接していた」と振り返るのは、大寄席を事務局として支えた喫茶店主古池五十鈴さん(81)=同市八幡町=。大寄席が幕を閉じた後も毎年交流を続けてきた。
大寄席は俳句に親しんだ「東京やなぎ句会」の仲間で、永六輔さんと入船亭扇橋さんとの3人で開いてきた。城下町の安養寺を舞台に、初夏の郡上八幡の風物詩として親しまれた。
「トリは必ず小三治さんだった」という。城下町に午後9時を告げ、郡上節にも登場する秋葉三尺坊悟竹院の鐘の音が響く時間帯。「鐘が鳴ると必ず即興で噺(はなし)に取り入れた。大寄席の定番になっていた」と当時を懐かしむ。若い頃は落語仲間とのツーリングでも郡上を訪れ、「東京での姿とは違い、郡上ではリラックスしていた。心が安らぐ場所だったのでは」と話す。
最後に郡上で会ったのは12年2月。喫茶店の開業50周年を祝いに駆け付けた。古池さんは「突然で言葉が見つからないが、落語の楽しさを教えてくれた人だった」と語った。










