粘土山をイメージした多治見市モザイクタイルミュージアム。写真映えする外観が人気を集める
開館5周年の記念タイル(手に持った物)。張り付けて飾ることができる「見本台紙」も作った=多治見市笠原町、市モザイクタイルミュージアム

 多治見市モザイクタイルミュージアム(同市笠原町)は4日、2016年の開館以来5周年を迎える。体験メニューや写真映えする展示が人気を呼び、来館者は約63万人を達成した。コロナ禍で最近は活動が制限されているが、いまも週末の体験は予約で埋まるなど、安定した支持を得ている。

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 入場者は、当初目標は年間2万5千人だったが、初年度は目標を大幅に上回る12万人を記録。30代以下の若者が約半数を占め、会員制交流サイト(SNS)を使った情報の拡散も盛んになった。2年目は"インスタ映え"ブームに乗って17万人を達成した。写真立ての枠を使い、建物を撮影して投稿する人が相次いだ。

 その後も3年目は15万人、4年目が12万人と堅実に推移したが、昨年度はコロナ禍で2カ月休館したこともあり、4万6千人にとどまった。現在まで週末の入場制限と、体験工房の予約制は続いている。

 好調の要因は、魅力的な体験メニューと写真映えする展示。「先行例を調べた際、体験に力を入れるべきだと痛感した。タイルを選んで張る簡単な作業ですが、個性が出て楽しんでいただける」と学芸員の村山閑さん(45)。建築家藤森照信氏設計の建物や、ほぼ全館撮影可能な展示物の魅力と相まって、リピーターを呼び込んだ。「懐かしい製品から自身の暮らしの参考にする最新の製品まで、階ごとに性質が違い、幅広い年齢の方に受け入れてもらった」と話す。企画展でも世界初公開の研究成果などを意欲的に発信。今後は藤森氏関連の企画展や、来年の「タイル名称統一100周年」に向けた企画を予定している。

 同館では5周年の記念タイルを観覧券購入者3千人に4日からプレゼントする。記念タイルは毎年作っており、5年分で同ミュージアムのロゴが完成する作りになっており、今回は張って飾れる「見本台紙」(550円)も制作した。プレゼントは無くなり次第終了する。

◆展示終えたタイル 希望者にプレゼント

 多治見市モザイクタイルミュージアムを運営する一般財団法人「たじみ・笠原タイル館」は、同ミュージアム2階で展示しているタイルの入れ替えに伴い、展示を終えたタイルを希望者にプレゼントする。

 2階産業振興エリアでは開館当初から協賛各社のタイルをパネルに張って展示し、毎年入れ替えてきた。各社自慢のサンプルが並ぶとあってプレゼントも人気を呼び、華やかなタイルを陶額のように飾ったり、テーブルの天板にしたり、時計に作り替えたりした例が報告されている。

 プレゼントの対象は35センチ四方のパネル48枚と60センチ四方のパネル3枚。展示室に設置する写真ファイルかホームページで選び、館内またはメール、ファクスで申し込む。希望するパネル番号と住所、名前、電話またはメールアドレス、受け取り方法、コメントを書く。コメントは各社が開発の参考にしている。8月21日必着。応募者多数の場合は抽選。問い合わせは同館、電話0572(43)5101。