「ギャー!」。今年1番の叫び声が出た夜だった。都ホテル岐阜長良川(岐阜市長良福光)の恐怖体験イベント「都×ぎふクリ」に参加できると聞き、ホラーが苦手な記者(23)が意を決して挑戦してきた。ホテルの従業員通路を会場にした「ブラッディクリスマス~殺人鬼たちの隠し通路~」と、救急車を模した車で臨場感のある体験が味わえる「絶叫救急車~病院怪談編~」の二つを体験。恐怖にまみれた時間を過ごした。

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無理無理無理無理無理

 まずは絶叫救急車。女性に促されて車内に入ると、中には赤く染まった医療用具とヘッドホン。どうやらヘッドホンを付けて怪談を聞くらしい。聞こえるのは、恐怖に染まる主人公の悲鳴、迫りくる幽霊の足音、子どもたちの笑い声。「ゾワッ」。すぐそばで話されているような感覚になり、頭の中が恐怖でいっぱいになった。

臨場感あふれる怪談を聞き、震え上がる記者=岐阜市長良福光、都ホテル

 クライマックスは、椅子が振動したり水しぶきがかかったりし、怪談の世界に引き込まれた。「無理無理無理無理無理」。つい弱音が出てきてしまうくらい、臨場感にあふれていた。

刑事役でホテルに潜入

 次は「ブラッディクリスマス」。毎年クリスマスに発生する殺人事件を追う刑事役として、ホテルに潜入捜査するという設定だった。殺人犯が潜む隠し通路は、都ホテルの倉庫を利用している。新人警察官として、案内人の先輩警察官とともに殺人犯を追いかける。「ガサッ」。廊下を進むと、暗闇の中で不審な動きをする人影が。血に染まった殺人犯の姿はまさに「ホラー」。姿を見た瞬間、足が止まった。

殺人犯が潜む隠し通路を進む参加者たち=岐阜市長良福光、都ホテル

 話が進むに連れて殺人犯の数が増え、恐怖に支配された。「ギャー!」。襲い掛かる「彼ら」は、これでもかと追いかけてくる。逃げても逃げても追いかけるその姿は、まさに「殺人鬼」。脱出した後、記者は憔悴(しょうすい)しきっていた。当分ホラーは遠慮させていただきたい。

コロナの影響で企画

 クリスマスの時期に開催する恐怖体験イベントは、今年で2年目。新型コロナウイルスの影響で、昨夏イベントができなかったことから、夏の風物詩「怪談」と「肝試し」を冬のクリスマス企画に取り入れた。

 ホラーイベント制作会社「怖がらせ隊」(東京都)がプロデュースしており、ブラッディクリスマスのシナリオは、都ホテルのために作成した完全オリジナルストーリー。

臨場感のある怪談が楽しめる「絶叫救急車」=岐阜市長良福光、都ホテル

 ホテルの釜谷祥成総支配人は「リアルな恐怖体験ができるイベントになっている。ぜひ1度みなさんに挑戦していただきたい」と話している。

 イベントは24、25日の限定開催。参加は事前予約制。ブラッディクリスマスの料金は2千円、絶叫救急車は1500円。ホテルホームページで予約を受け付けている。問い合わせは同ホテル、電話058(295)3100。