善俊が戦国期の僧侶で、照蓮寺焼き打ちも読み解く手がかりとされる蓮如書状

 白川郷耕雲塾が入手した蓮如書状の内容は「白川善俊門徒と越前・加賀門徒寺院が白川郷地頭内ケ島氏を討伐しようとしている、これを制止せよ」とのものだった。

 一向宗の門主が一向一揆を止めようとするのは不思議と思われるが、同事務局長の板谷本一さんによると「加賀の一向一揆で守護の富樫政親を討ち取った翌年。さらに幕府奉公衆の内ケ島を討ち取れば、自分が幕府からの討伐対象になりかねないと判断したのでは」と言う。

 では、なぜ門徒は暴走したのかと言うと「内ケ島による...