岐阜市役所の新庁舎移転に伴い解体される旧本庁舎(同市今沢町)の閉庁式が1日、同庁舎駐車場前で行われた。出席した市職員や議員約50人は市民生活や市政の中心を担った庁舎で繰り広げられた思い出を振り返った。「昭和」「平成」「令和」と、半世紀に及んだ「県都」のシンボルは幕を閉じた。
スマホ見せてグルメ・買い物お得に 岐阜新聞デジタルクーポン式典のあいさつで柴橋正直市長は旧本庁舎で婚姻届を出した思い出を紹介し、「私たちの思いがこもった庁舎の姿を見られなくなるのは名残惜しい。長年活躍してくれた庁舎に心からのお礼を言いたい」と語った。柴橋市長らは「岐阜市庁」と記された石碑に幕を掛けた。
旧本庁舎は1966(昭和41)年に完成し、鉄筋コンクリート地上8階、地下2階建てで、高層部には市章の「井」のマークを掲げた。現代建築風のデザインと、低層部にあしらった格子を合わせた造りで、1階にロビー、4階に議場が設けられていた。
式典後、出席者が新庁舎への引っ越し作業を終えた旧本庁舎内部へ足を運び、思い出を懐かしむ一幕もあった。10年前に初当選した谷藤錦司市議会議長(66)は「赤じゅうたんが張られた議場に初めて足を踏み入れた時、緊張しながらも『これからやるんだ』という気持ちになったのを思い出した」と語った。市行政部管財課管理監の金子由明さん(51)は「入庁して辞令を受け取った時が昨日のことのようだ」と懐かしんだ。
市は、跡地利用について、解体後は広場などのオープンスペースに加え、商業機能や文化芸術、交流機能などを持たせて周囲と相乗効果を図る方針を示している。










