今年の初場所で初土俵を踏んだ岐阜県可児市出身の力士、安強羅(あごうら、本名・飯間ルーカス一夫)さん(23)がこの春、名古屋経済大学(愛知県犬山市)を卒業した。29日に同大で開かれた卒業を祝うセレモニーには、安強羅さんの両親や高校時代の恩師らが駆けつけた。卒業証書を受け取った安強羅さんは「勝つことで、先生方に恩返しをしていきたい」と感謝した。

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 同大ラグビー部で活躍した安強羅さんは、身長184センチ、体重147キロの恵まれた体格を生かそうと、角界入りを決断。ラグビー部の村瀬賢治部長らの支援を受けながら相撲経験を積み、新弟子検査に合格した。初場所の新弟子検査は合格者8人のうち、安強羅さん以外、全員が10代の経験者。つわものに囲まれながらも、鍛え上げた下半身を武器に土俵に立つ。

 卒業式は3月場所中だったため、安強羅さんの大学表敬訪問を兼ねた卒業証書授与の場が特別に設けれらた。会には、母校の東濃高校(岐阜県御嵩町)の当時の担任教諭や、所属する安治川部屋の安治川親方(元関脇安美錦)ら約20人が出席。同大の佐分晴夫学長は、卒業証書と、スポーツの能力が優れていたとして学長賞を贈り、3月場所の健闘をたたえた。

 親方と一緒に考えたしこ名「安強羅(あごうら)」は、ポルトガル語の「agora=いま、現在)から取った。「いまという時間を大切にして、日々踏ん張っていきたい」と思いを新にした。まな弟子の晴れ姿を前に、安治川親方は「無事卒業できて安心している。さらに気合を入れ、力士として立派に成長してほしい」と話した。