任期満了(来年1月27日)に伴う岐阜県美濃加茂市長選(同1月16日告示、同23日投開票)で、汚職事件で事前収賄などの罪に問われ有罪が確定し、11月に再審請求した前市長の藤井浩人氏(37)=同市蜂屋町=が13日、無所属で立候補することを正式に表明した。

 藤井氏は、市内での記者会見で「できるだけ早く美濃加茂市長という立場に挑戦したいという思いがあった。新庁舎建設について場所や費用などを見直すという前提で、広く市民の意見を聞きたい」と語った。

 

 市長選には現職の伊藤誠一氏(65)=同市西町、自民推薦=が、再選を目指して無所属での立候補を表明しており、選挙戦となる見込み。伊藤氏は前回の市長選で、藤井氏の路線継承を掲げて初当選していた。藤井氏は、伊藤氏との選挙戦になることについて「私情を越えて立候補に踏み切った。伊藤氏とは直接何度も話をしたが、私が進めてきた市政の路線とは違う部分がある」と話した。

 藤井氏は名古屋工大工学部卒。2010年に美濃加茂市議に初当選し、13年には当時の現職市長として全国最年少の28歳で美濃加茂市長に初当選した。在任中は企業誘致や中山間地の活性化などに努めた。市議時代に浄水設備導入を巡り現金を受け取ったとして事前収賄などの罪に問われ、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円の有罪判決が確定したが、今年11月、無罪を主張して名古屋高裁に再審請求した。市長就任から辞職までの約4年半の間に、出直し選や任期満了に伴う市長選で3選した。