岐阜食材を使った「乾・缶・簡料理」をPRする後藤香陽子理事長(左)と馬場美穂副理事長=岐阜新聞本社
自分で作った蒸しパン、コーンご飯、トマトスープを味わう子どもら=安八郡神戸町丈六道、レンタルルーム「太陽キューヴ」
パッククッキングに挑戦する子どもら=安八郡神戸町丈六道、レンタルルーム「太陽キューヴ」

 もしもの時は「乾・缶・簡料理」を―。「ぎふおウチごはん協会」は先月、災害への備えをテーマにパッククッキング体験会を開いた。被災時に手元に残った乾物や缶詰を使って簡単にできるメニューを紹介し「食の備えは自助が基本。公的な支援が届く前に知恵と工夫で料理ができることを知ってほしい」と呼び掛けた。

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 同協会は、岐阜食材を使った健康メニューの普及を目指して昨年発足。体験会は、新たに立ち上げた「備え食プロジェクト」の一環で開催した。

 パッククッキングとは、加熱可能なポリエチレン袋に食材を詰めて、湯せんする調理方法。管理栄養士の資格を持つ馬場美穂副理事長は「乾物にはミネラルや食物繊維、缶詰の食品には動物性タンパク質などが含まれており、栄養バランスもばっちり」と説明する。

 安八郡神戸町のレンタルルームを会場に、参加した親子15組が3品に挑戦。キャロットジュースとホットケーキミックスで作る「蒸しパン」は甘みがあり、災害時に心を落ち着かせる効果もある。トマト缶と麩(ふ)などを入れた「トマトスープ」はタンパク質や炭水化物が豊富。缶詰を使った「コーンご飯」は、だしの昆布茶が味を引き立てる。いずれも家庭に常備されていることが多い「乾・缶」食材で、調味料もほとんど使わない。

 真空にするための結び方もポイントで「空気が入ってしまうと熱が伝わりにくい。袋の一番上を結んで」と馬場副理事長。実演を交えながら「ご飯はオリーブオイルを少し入れると固くならない。乾燥野菜は何かと使えるので普段から作ってみては」と、"応用編"も紹介した。

 15~30分ほど湯せんするとホカホカの料理が出来上がり、子どもたちは大喜び。母親たちからは「家にある食材で作れそう」「いざという時に知識があるのとないのでは全然違う」などの声が聞かれた。

 馬場副理事長は「体調不良で買い物に行けない時や、子育て中の忙しい母親たちの時短レシピとしても活用できるのでは」。後藤香陽子理事長は「体験を通して備災食を身近に感じてもらえたら。これからも命と健康を守る活動をしていきたい」と話した。