話題になっている対話型人工知能(AI)「チャットGPT」。ビジネスではマーケティングなどで、学生にとってはリポート作成などで非常に有益という声がある一方、反対に全然使いものにならないという声も聞く。実際のところはどうなのか。チャットGPTで新聞記事を作成してみた。(デジタル報道部・鈴木隆宏)
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」試したのは、無料で使えるタイプ。最新の言語モデル「GPT―4」を使った「チャットGPTプラス」は有料なので、誰でも気軽に使えるタイプで試すために今回は使わなかった。
まず弊社、岐阜新聞社について聞いてみた。答えてもらうには、プロンプトと呼ばれる質問文を入力する。「岐阜新聞社について教えて」と入力。1分と待たずに回答があった。
「岐阜新聞社は、岐阜県を中心に活動している地方新聞社です。以下に、岐阜新聞社に関する基本的な情報を提供します。
概要: 岐阜新聞社は、岐阜県内で最も歴史が古い新聞社の一つです。1876年に創刊され、地域のニュースや情報を提供することを使命としています。
1.岐阜県を中心に広く読まれていますており、地域の出来事や文化、スポーツ、経済、政治など確固たるトピックを報道しています。
2.主な新聞: 岐阜新聞社は、日刊の地方紙『岐阜新聞』を発行しています。」
「読まれていますており」となっていて、日本語に難がある。また創刊年が1876年とあるのは誤りで、1881年が正解。スピードには満足できるが、どうも平気で間違いを盛り込んでくる。調査には使わないほうが良さそうだ。
ではこちらで情報を与え、記事を書かせたらどうだろうか。無理なくできそうなのが、フォーマットがしっかりしている記事。中でも経済面でよく載る決算記事を選んだ。記者は決算記事ならこれまで何百本と書いてきたため、紙面で使えるかどうか判定する自信もある。
架空の会社、岐阜通信社の業績を適当にでっちあげ、「以下の企業の決算記事を書いてほしい。2023年3月期単体。岐阜通信社。売上高48億円。純損失5億円。創業以来初の赤字転落。」とプロンプトを入力した。
これが回答。
「2023年3月期の岐阜通信社の単体決算は、売上高が48億円、純損失が5億円となりました。 これは、提携の創業以来初めての赤字転落という結果になります。
イーサネットは、通信機器の販売や通信サービスの提供を行っており、競争が激化する中で業績の低迷が続いていました。
特に、最近ではスマートフォンやタブレット端末などの普及により、従来の通信機器の需要が減り、新たなビジネスモデルの探求が求められる中、苦戦が続いていました。
このため、提携は今後の事業展開について大幅な見直しを行うことを発表しており、事業の再編や新規事業の立ち上げなどに加速することが予想されます。進め、業績の回復に向けた取り組みが期待されます。
当面は、競争が激化する中で、提携が新たなビジネスモデルを構築し、業績の回復に向けた取り組みを進めることが必要となるでしょう。」
意味不明。突然「提携」とあるが、こんな情報は何も与えていない。そもそもイーサネットはなぜ出てきたのか。情報が足りなくて、AIが勝手に創作したのか。
そういえば正確で的確なプロンプトにしないと、チャットGPTはうまく機能しないと聞いたことがある。記者の指示が雑過ぎたのだろう。今度は、丁寧に聞いてみた。
プロンプトは「あなたはプロの新聞記者です。新聞の経済面に載せる決算の記事を書いてください。#テーマ:岐阜通信社の2023年3月期単体決算 #決算の概要:売上高は48億円(前期比7・6%減)、営業利益3億2000万円(同6・8%減)、純損失5億円(前期は純利益500万円)。創業以来初の赤字転落。競争激化が最大の要因。新規顧客の獲得が最大の課題」に変更した。これならまともな記事になるだろうか。
回答はこちら。
「岐阜通信社は、2023年3月期売上高は前期比7.6%減の48億円、営業利益は前期比6.8%減の3億2000万円となりました。利益500万円から大きく転落し、5億円の赤字となりました。これは、創業以来初めての赤字転落となります。
この赤字の主な原因は、競争激化であるとされています。の新しいプロダクトやサービスの登場により、市場のシェア争いが激化しているため、岐阜通信社は新たな課題に直面しています。
特に、新規顧客の獲得が喫緊の課題となっています。
競争が激化する中、顧客のニーズや要求は多様化し、高度なテクノロジーや効率的なサービスの提供が求められています。岐阜通信社は、これに対応するために、サービスの充実と品質向上に邁進していますあります」
プロンプトを工夫してみたものの、やはり意味不明。この記事ではどの段階での赤字か分からなくなっている。決算記事としては失格だ。1文の中に「は」が2回あるなど、日本語が相変わらずおかしい。プロンプトが悪いとしても、実際の記事を書く現場でこれ以上に丁寧にプロンプトを作っている時間はないだろう。フォーマットがしっかりしている記事なら簡単に書いてくれるかと思ったが、そうでもなかった。
では自由に発想させるのはどうだろうか。今度は岐阜新聞社のイメージキャラクターについて、案を提案してもらった。こちらからは先ほどチャットGPTが答えた概要を使って(創刊年は訂正)、この概要を基にするようにと指定した。
回答はこうなった(一部)。
「外見: イメージキャラクターは、明るく元気な印象を与えるキャラクターとしてデザインされています。
姿勢: キャラクターは、自信に満ちた姿勢で立っています。これは、岐阜新聞社が地元の情報を確かなものとして提供していることを象徴しています。
衣装:キャラクターは、新聞社のイメージを反映させるため、ジャーナリストのような衣装を身にまとっています。例えば、ジャケットやネクタイ、パンツなどを着用しているかもしれません。また、岐阜県のシンボルカラーである緑や青を取り入れたアクセントカラーを使用しているかもしれません。
これは、岐阜新聞社が地元の話題を収集し、記事にまとめて役割を果たしていることを示しています。
背景: イメージキャラクターの背景には、岐阜県の特徴的な景色やシンボル、または岐阜新聞社のロゴが配置されているかもしれません。
キャラクターの特徴:キャラクターは、明るく笑顔の絶えない表情をしています。
目は大きく輝いており、知識と洞察力を象徴しています。岐阜新聞社のキャラクターは、地元の出来事や情報に敏感で、読者に豊富な知識を提供する存在です。
相変わらず日本語が心配だが、これは使えそう。奇抜さはないが、押さえるべきところは全て押さえたアイデアだ。チャットGPTは、現状では日本語に難があり、記事のように商品となるレベルの文章を書かせるにはまだ使いづらい。しかしルールが少ない文章や、アイデアのヒントがほしい時には活用できそうだ。
※この記事の見出しはチャットGPTに記事を読み込ませ、作成しました。
















