岐阜県本巣市の根尾川中流域の集落です。由来は「南側の日がよく当たるところ」と伝えられています。樽見鉄道の駅があります。

 この地は、旧本巣町が生んだ大商人の国井六弥(ろくや)の出身地としても知られています。大正から昭和にかけ、建築用木材や航空機材の生産などで財を築きました。事業で成功しただけでなく、六弥は地元の消防団長や村長などを務めたほか、公民館、小中学校の建設に多大な寄付をしました。青年の育英資金事業も行ったそうです。

 旧本巣町の町制30周年記念誌「ふる里もとす」は、六弥の人柄がにじむエピソードを紹介しています。財を築き、地元の発展にも貢献した六弥の口癖は「わしの一番の宝は、金銀でもなければ宝石でもない、自分を働かせてくれたわらじじゃ」だったとのこと。公民館には六弥の功績をたたえる碑が立っています。

 

【答え】ひなた