岐阜とブラジルの友好の絆をつないでいくことを誓う長屋充良県人会長=ブラジル・サンパウロ市(岐阜県提供)

 ブラジル岐阜県人会創立85周年と岐阜県人ブラジル移住110周年の記念式典が7月30日(現地時間)、サンパウロ市で行われた。県と岐阜、関市の訪問団や県人会員約200人が、苦難の歴史を乗り越えてきた初期移民をしのび、岐阜とブラジルの友好を深めていくことを誓った。

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 1913年に岐阜県の11家族44人がブラジルに上陸し最初の移住者となった。文化が全く異なる国で同郷の絆を保つため、25年後の38年に県人会の前身となる「親睦会」が結成された。移住者の生活を豊かにするとともに、ブラジルと岐阜の交流に貢献してきた。

 サンパウロ市のブラジル愛知県人会館であった式典では、長屋充良(みつよし)・岐阜県人会長が「初期移民の苦難の歴史とともに、日系人がブラジル社会で信頼を勝ち得た感謝を次世代へ伝えていく」とあいさつした。

 県訪問団の団長を務める河合孝憲副知事は「県人会は岐阜とブラジルをつなぐ架け橋」と感謝し、県費留学制度や農業高校生海外実習派遣など県人会活動を支援する考えを示した。柴橋正直岐阜市長は姉妹都市カンピーナス市との交流を紹介し「県人会の方が築いた両国の絆を深めていく」と語った。尾関健治関市長も出席した。

 会場の一角では、高山市の伝統工芸士で一位一刀彫職人の鷲塚浩さんによる実演が行われ、1本の木から形を掘り出す技に多くの参加者が見入った。

 県訪問団は同日、サンパウロ市のイビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を訪れ献花した。