岐阜観光コンベンション協会(岐阜市)は、これまで岐阜市外の人に知られていなかった市内の観光資源をPRする取り組みに力を入れている。新型コロナウイルス感染症対策の緩和を受けた観光需要増に備えて、知名度の高い岐阜城や長良川鵜飼を軸に、川原町一帯の古い町並みや岐阜大仏など、隠れた名スポットを巡るプラン提案などを通して、新たなニーズ発掘へつなげる。

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 新型コロナ禍で軒並み落ち込んでいた観光需要だったが、今年5月からは新型コロナが5類へと移行。訪日観光客への査証免除措置も再開されるなど、各地の観光地を訪れる人が増えている。岐阜市への観光客も回復傾向にあり、代表的な長良川鵜飼は、新型コロナ前の乗船者数約9万1千人に対して、2021年度には一時約1万3千人まで落ち込んだものの、22年度は約5万2千人まで戻った。新型コロナ対策が緩和されている本年度は、約8万人の乗船者数を見込んでいる。

2022年から運行を始めている高級観覧船から鵜飼の様子を見学する乗客=岐阜市の長良川

 岐阜観光コンベンション協会は旅行会社の企画担当者やメディア関係者を対象に、観光地を巡るツアーをこのほど企画した。国内各地の約30人が参加したツアーで、旅程は、岐阜観光の定番とされる長良川鵜飼と岐阜城を中心に、認知度アンケートの結果これまで知名度が高くなかった岐阜大仏や川原町一帯の古い町並みといったスポットを巡る内容。川原町の古い町並みでは、工芸品や土産物のセレクトショップ「長良川デパート」、和傘専門店や岐阜提灯(ちょうちん)のショールームなどが入る観光拠点「長良川てしごと町家CASA(カーサ)」を紹介。

岐阜和傘の専門店で、さまざまなデザインの製品の説明を受けるツアー参加者=岐阜市湊町、長良川てしごと町家CASA

 長良川鵜飼では、参加者は昨年導入された高級観覧船に乗船。座敷タイプではなく、テーブルを配したレイアウトになっている船で、これまでの観覧船よりも近い距離で鵜匠の船と並走できるといった特徴がある。

 協会は「岐阜市内の観光も、コロナ禍前と比べて大きく変化している」として、同協会のウェブサイトなどを通して情報発信を強化する。

2022年から運行を開始している長良川鵜飼の高級観覧船。従来の観覧船より間近で鵜飼を見学できるのが特徴=岐阜市の長良川