岐阜市の有料ごみ袋

 岐阜市は10月1日、一般家庭や事業所から排出される普通ごみの有料化をスタートする。岐阜市がなぜ今、有料化に踏み切るのか。背景や見込まれる効果、課題について分析した。

なぜ、有料化に踏み切るのか?

 岐阜市が有料化に踏み切る背景には、環境負荷の低減だけでなく、深刻な財政事情や地域コミュニティの課題が絡んでいる。

①ごみ処理経費の高騰と将来負担
 人件費や燃料費に加え、ごみ処理施設の建設費が高騰しており、岐阜市のごみ処理経費は年々増加している。2023年度の市のごみ1トン当たりの処理経費である「ごみ処理原価」は4万3205円で、市民1人当たりに換算すると1万3229円となる。
 さらに、2027年4月には、岐阜市を含む2市2町で構成される次期ごみ処理施設の稼働を控えている。これに伴う将来的な財政負担を見据え、ごみ排出量のさらなる抑制が急務となっている。

②自治会によるごみステーションの維持の限界
 現在、市内にある約2万6000カ所のごみステーションは、自治会など地域の「共助」によって維持・管理されている。他の中核市と比べて...