【大垣日大2―1岐阜総合】

 大垣日大前チームからトップバッターの高川莉玖が左足肉場離れで戦線離脱。打線が苦しむ中、勝利へいざなったのは、1年生右腕中野翔真。初戦の2回戦で先発しながら途中降板し、2年生左腕杉山梨久斗の救援を仰いだが、逆に杉山の後を受け、被安打3、無失点の快投。ベテラン阪口慶三監督も「山田(渓太)より上にいくよ」と、甲子園40勝目の立役者で前チームのエースを引き合いに中野翔への期待を語った。

大垣日大×岐阜総合=初戦のリベンジ登板で無失点リリーフの大垣日大中野翔=KYB

 2回戦岐阜城北戦の中野翔は制球が振るわず、三回途中で3四死球。降板は連続死球で満塁とした場面だった。「体が開いていたのが原因。開かないように力を抜いて投げた」と〝脱力の力〟で、好投。決め球のカーブとストレートをうまく織り交ぜ、無四死球ピッチングをしてみせた。

 先発の杉山について阪口監督は「ボールが走らなかった」と初戦の好投と打って変わった内容に苦言を呈した。「こういうことがあるから3枚、4枚と投手がいないと」と語る名将が鍛える新チーム。次はどんな成長を遂げるか、次戦以降も戦いぶりに注目だ。