2025年夏の甲子園ベスト4の礎を築いた県岐阜商前監督の鍛治舎巧さん。「No.1への道」と題し、アマチュア球界の第1人者である名将がチームづくり、選手育成、戦略・戦術のすべてをあますところなく公開する。
(3)ゲーム戦術の展開【攻撃編】
B・年間を通して実行する戦術
①ベンチ前車座ミーティング:攻撃の前の円陣で徹底すること。監督を円陣の中心にして、作戦を練る風景をよく見るが、私は、大きく流れが変わりそうな時、長く守って気持ちの切り替えが要る時以外は、円陣には加わらず、選手の主体性に任せる。選手は、チームのレベルに関わらず、指示されてやるより、自分たちで決めたことをやる方が、受け身にならず、前向きにプレーできるものだ。私は、この円陣を車座ミーティングと呼び、選手の主体性を大事にしている。このわずか1~2分の話し合いのレベルが勝敗に直結することが多い。監督が指示することは、練習で充分伝え切っている筈だ。
(イ)初回の守備が終了したら、捕手から、審判のストライクゾーン及びクセ、要留意事項を全員に伝える
(ロ)引き続きイニングが進んでも、審判のストライクゾーンに変化があれば、きめ細かく伝える
(ハ)相手投手・捕手のリードの特徴をターゲット投手と比較した上、全員で確認し、徹底事項(狙い球・球種の絞込み・打つ方向・投げさせる球数・バッターボックスの立ち位置)を理解・実践する。
②ファーストストライクを狙い打つ
(イ)状況にもよるが基本的には全球、打ちに行ってボールなら見送ることの徹底
・MLBの初球打ちは、...







