「麻雀(マージャン)は上がるためにするんじゃない。自分を見つめ直すためにするんだ」―。15日に岐阜県大垣市で開かれた「第1回土田アカデミー」に登壇したのは、独特の麻雀観で知られるプロ雀士の土田浩翔さん(64)。麻雀に人生を重ね「特に東1局、2局はどう生きていくのか、どう生きてきたのかが問われる」などと独特の表現で持論を繰り広げ、来場者を引き込んだ。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」県健康マージャン協会が主催した教室で、参段以上の腕を持つ会員50人が来場。マイクを手にした土田さんは「マージャンは人間の上にあるもの。浅はかな知恵で理解しようなど到底不可能」と言い切り、「牌(はい)たちに教えられることはたくさんある。上がった、振り込んだ、などと目先のさまつなことに心を奪われないで」と語りかけた。
具体的な手牌を見せ、来場者に「なにを切るべき?」のクイズも出し、プロの切り方、手の進め方を解説。麻雀はプロでも初心者でも、10局打って上がれる回数は平均2・2回と言われることから「8割上がれないんだから、役満をイーシャンテンまで作った、という道中を楽しむことが大事」と説いた。
繰り返したのは「放銃(振り込むこと)は善」という考え。「放銃はすればするほど強くなる。上がって、振って、上がるのが麻雀。放銃は上がりへのエネルギー」と言い切った。来場者に「放銃は嫌なの? あ、すごく嫌そう」などとユーモアあふれる掛け合いを見せ、「麻雀は人間を育てるもの。振り込めば相手が喜ぶ。多く払えて良かったな、という考えがないとマージャンの真理には迫れない」と語った。
若い頃の話として「先生から『まさか相手の待ちを読んでいないよな?』と言われ、そりゃ読んでますよと答えたら怒られた。牌は34種類あり、相手の待ちは大体1、2種類。『34分の2を恐れるな』と言われた」との逸話も明かした。
住職の説法を聞くような時間に、うなずいたり、首をかしげたりする来場者。時には「ちょっと頭が混乱して…」と率直な感想も飛び出したが、土田さんも「まあ何を言っているか分からないでしょうけど」などと笑顔を見せ、和やかにマージャンの神髄を追求した。
後半には指導対局の時間も。「トイツ王子」の異名を持つ土田さんがプロの打ち回しを見せつけ、見事な上がりには対戦相手や卓を取り囲んだ観衆から大きな拍手が湧いた。

















