航空自衛隊岐阜基地で、4年ぶりに基地を一般開放しての通常開催の航空祭が開かれました。航空祭といえば航空機を眺めるために大空を見上げるものですが、足元の地名にも思いをはせてみてはどうでしょうか。

 岐阜基地の住所は「各務原市那加官有地無番地」。かつては原野だったようですが、基地になったことでいくつかの地名がなくなりました。「剰水」もその一つで、基地北東側=写真=にあったとされています。

 湿地だったことが由来のようです。「剰」は「残る」との意味があるので、「水が残る地」から「剰水」となったのでしょうか。江戸期の史料にも見える地名とされています。

 基地の場所にあったさまざまな地名を調べると、「大野」や「西畑」「草木」などが見えます。基地になる前のこの地の姿が目に浮かぶようです。

(各務原市資料調査報告書「各務原市の地名」を参照)

 

【答え】せせなぎ