壮絶ないじめ体験を語り、「難しく考えず、違いを楽しんで」と語るタレントの副島淳さん=大垣市小野、市情報工房

■タレントとして活躍「この姿で良かった」

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 「地元(の記憶)を消し去ってもいい、いじめたやつらを呪うのも正解。僕は最初から、ただ皆と仲良くしたかっただけ。だから、いじめた子が話しかけてきた時は、うれしかった」と目を細めた。

 学校になじめない子に向けて「学校に行けなくてもいい。その代わり、スポーツでもゲームでも何でもいいから、面白い、楽しいと思えるものを見つけて」。死を考えたこともあると明かしつつ「死だけは絶対に選んではいけない。勝てなければ逃げればいい」と呼びかけた。

 現在、タレントや俳優として活躍する自分について、副島さんは「母が言ったように、この姿形で良かったと思えるようになった」と笑顔。最後に「人との違いはあるほどいい。人権や多様性というが、そんなに難しく考えないで違いを楽しめば、人間関係の幅が広がり、豊かになる」と結んだ。

■いじめ告白する少年を激励「君は絶対に強い」

 講演会は大垣市と市教育委員会が人権啓発のため開催し、オンラインを含めて市民ら約250人が聴講。質疑応答で、学校でいじめに苦しむという少年がマイクを握り「小学校に入ってからずっといじめられている。逃げると追われるから怖い。どうすればいいか」と涙を浮かべて相談。副島さんは「これだけ大人がいる中で手を挙げて、つらい経験について発言できた勇気は、絶対に自分で褒めていい」と強調。家族や自宅が必ず支えになってくれると励まし「君は絶対に強い。自信を持って」と言葉をかけた。

 講演後、少年は「副島さんのお母さんの言葉が心に残った。いつか僕にも(良かったと思える日が)来るのかな。それなら今は耐えようって思えた」と涙を拭った。会場を出る際、副島さんが少年の姿を見つけて「君の強さに感動した。こちらこそありがとう」とハグ。サイン入りの著書を贈られた少年は、目を輝かせて背中を見送った。