梨畑で育てた梨を手に意気込みを見せる川瀬嘉樹さん(左)とバイヤーの中野直浩さん=大垣市青柳町

 岐阜県大垣市南若森町の梨農家、川瀬嘉樹さん(29)が育てた梨が、イオン大垣店(同市外野)で販売され始めた。店は梨畑から約2キロと近いが南若森の梨がイオンで販売されたことはなく、宅配や軒先での直売しか行ってこなかった川瀬さんにとって大きな挑戦だ。川瀬さんは「南若森の梨を広く知ってもらうきっかけになれば」と期待している。

 青果仲卸のカネ井青果(岐阜市)が大垣市公設地方卸売市場の青果仲卸に6月に新規参入したのを機に、同市場とカネ井が協力して地産地消を推進する取り組みを開始。カネ井が元々イオンと取引があり、市場が川瀬さんに声を掛けて実現した。

 南若森町とその周辺は古くからの梨の産地として有名。川瀬さんは5代目で、同町を中心に市内各地で梨畑を持つ。川瀬さんの梨は熟してから収穫するため糖度が高く、近隣のため高い鮮度で販売できる。収穫状況によって変わるが、店では毎日10~20キロを扱い、9月下旬まで販売する予定。

 イオンで販売するに当たり、同市場が川瀬さんをサポート。出荷場まで集荷に出向き、販売用に袋詰めをして店に配送する。市場としても初めての取り組みで、川瀬さんの負担を極力減らした。

 バイヤーを務めるイオンリテールの中野直浩さんは「南若森の梨は前から取り扱いたかった。今回の取り組みが大垣の農業の活性化の力になれれば」と話す。