「皆さんの応援のおかげで多治見に銅メダルを持ち帰ることができた」とあいさつする田中亮明選手=多治見市十九田町、バロー文化ホール

 東京五輪のボクシング男子フライ級で銅メダルに輝いた田中亮明選手(27)=多治見市、中京高教=の凱旋報告会が15日、同市十九田町のバロー文化ホールで開かれた。集まった市民ら約250人に向け応援への感謝を伝えたほか、メダル獲得を確定させた準々決勝の映像を見ながら、弟で世界三階級を制覇したプロボクサー恒成選手(26)と共に熱戦を振り返った。

 報告会冒頭にあいさつした田中選手は「日本ボクシング界のスーパースター、田中亮明です」と会場の笑いを誘い、「皆さんの応援のおかげで多治見に銅メダルを持ち帰ることができた」と感謝を述べた。恒成選手は「楽しそうに試合をする兄は本当にかっこよかった。感動と勇気を与えてくれてありがとう」と祝辞を贈った。

 兄弟らによる試合解説では、コロンビア選手との準々決勝の映像を見ながらさまざまな裏話を披露。前夜は緊張して3時間ほどしか寝られなかったことや、攻撃的に出たことで手数が大幅に増え、序盤でかなり体力を消耗していたことなどを明かした。田中選手は「テレビの前で地元の人が見ているというのがずっと頭にあった。応援がなかったらここまで全力を出し切れなかった」と振り返った。

 報告会は市が主催した。古川雅典市長は「市制始まって以来、五輪のメダルを取ったのは田中選手が第1号」とたたえ、市の規則に基づき顕彰状を手渡した。