岐阜県内で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、22日の直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は102・24人で、初めて100人を超えた。医療提供体制に負荷がかかる重症者は現在4人だが、重症者数は感染拡大から遅れて増加する傾向にある。増えれば医療提供体制がさらに厳しくなることも予想され、予断を許さない状況が続く。

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 岐阜県のこれまでの人口10万人当たりの新規感染者数が最多だったのは、5月16日の46・61人。第5波に入り連日300人以上の新規感染者が続き、8月17日に54・01人と記録を塗り替えて以降、6日連続で過去最多を更新、日ごとに10人ほど増え続けている。全国で100人を超えたのは、21日時点で三重県も含めて11都府県で、岐阜県は全国的に見ても感染者が急増している状態であることが分かる。

 県健康福祉部の堀裕行部長は「非常に厳しい数字」と険しい表情を浮かべた上で、「一番危惧しているのは、本当に入院が必要な人が入院できない事態になることだ」と指摘する。

 重症者数は全国的には増加が深刻だが、岐阜県では4人(50代3人、70代1人)。ワクチンを2回接種した高齢者が無症状の感染事例もあり、接種の効果はあるといえる。だが過去の感染のピーク時には、一般患者用の集中治療室を急きょコロナ重症患者用に転用して対応した病院もあった。感染者が増え続ければ、一般診療に影響を及ぼす可能性が高くなる。

 さらに県内では21日から、病床や宿泊療養施設が逼迫(ひっぱく)したため、自宅療養が始まった。堀部長は「重症には至っていないが、宿泊療養施設でも連日、具合が悪くなり病院へ搬送する人は数人いる」と述べ、「これ以上感染者が増えると、病院のキャパシティーは急には拡大できないので、対応できない状態となる。改めて感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。