4日、韓国・釜山で行われた「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードで、武士に扮して参加した長崎県対馬市の人たち(共同)

 【釜山共同】朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードが4日、韓国南部釜山で行われた。新型コロナウイルス禍を経て、5年ぶりに開催。日本からの参加者を含めた約500人が当時の華やかな衣装に身を包み、繁華街を練り歩いた。日韓親善を象徴する歴史絵巻に多くの観光客が見入った。

 釜山は、朝鮮通信使一行が日本に向けて出港したゆかりの地。出発式で来賓の長崎県対馬市の比田勝尚喜市長らが鐘を突くと、太鼓や笛のにぎやかな音が鳴り響き、行進が始まった。

 対馬藩が当時の日朝外交の窓口を担ったことにちなみ、対馬市民17人が行列を護衛する武士に扮した。