ネパールのシュレスタ副首相兼外相(右)に石川県輪島市の伝統工芸品「輪島塗」のボールペンを手渡す上川外相=5日、カトマンズ(外務省提供・共同)

 【カトマンズ共同】上川陽子外相は5日、ネパールの首都カトマンズで、シュレスタ副首相兼外相と会談した。ネパールが後発開発国からの脱却を目指す2026年に向け、経済や人的交流の分野で協力を深めることを確認した。

 上川氏は「ネパールの持続可能な開発を引き続き後押ししていく」と伝達。日本が建設に関与しているトンネルの供用開始に向けて取り組みを進めることで一致。26年は日本とネパールの国交樹立70周年でもあり、機運醸成を図ることも申し合わせた。

 上川氏はダハル首相とも会談した。

 ネパールはインドと中国に挟まれた内陸国で、近年は中国の影響力が増している。日本の外相の訪問は19年の河野太郎氏以来。