黒野城のタンポポの物語を伝える看板=岐阜市黒野、黒野城跡公園

 岐阜市黒野の郷土史愛好家団体「黒野城と加藤貞泰公研究会」が、同所の黒野城跡公園に、黒野城に咲くトウカイタンポポの歴史を紹介する看板を設置した。江戸初期に美濃国黒野藩主だった加藤貞泰(1580~1623年)の国替えに伴い、米子藩や大洲藩に持ち込まれたという説があり、夢ある物語を伝えている。

 研究会によると、黒野城跡にはトウカイタンポポなどの在来種のニホンタンポポが自生する。貞泰の国替え先だった米子城跡(鳥取県)や大洲城(愛媛県)の周辺には、今もトウカイタンポポが咲いており、貞泰の引っ越しに合わせて移動した可能性があるという。

 縦82・5センチ、横110センチの看板には、黒野城にまつわるタンポポの移動の物語が紹介され、ニホンタンポポと外来種のセイヨウタンポポの見分け方も掲載した。

 看板では、同市黒野地区にキャンパス統合を進めている岐阜薬科大の薬草園園長を務める酒井英二教授が、古くからニホンタンポポが健胃や解熱の薬草として利用されてきたことなどを解説している。